リフォームやリノベーション業者を選ぶ際の比較ポイント

リフォームやリノベーション業者を選ぶ際の比較ポイント

リフォームやリノベーションをしようと思い立った際に、設計から竣工まで長くて半年以上の付き合いとなる業者選びで迷われる方は多いと思います。

この記事では、住宅のリフォームやリノベーションの選択肢として一般的な工務店、住宅メーカー、リフォーム会社、設計事務所、家電メーカー、ホームセンターのそれぞれの特徴と、選び方のポイントについて解説しています。

住宅のリフォームやリノベーションを検討されている方、依頼先で迷われている方、業者選びに失敗したくない方は、この記事を参考に自分に合ったパートナー探ししましょう。

【目次】業者を選ぶ際の比較ポイント
  1. リフォーム会社の特徴
    1. 工務店
    2. 住宅メーカー
    3. リフォーム会社
    4. 設計事務所
    5. 家電メーカー
    6. ホームセンター
  2. リフォーム会社選びのポイント
    1. 工事実績
    2. デザインの種類
    3. アフターサービス
    4. 業界団体への加盟
    5. チラシの注意点
    6. 口コミや評判を確認
    7. 2~3社の見積もりを比較する

リフォーム会社の特徴

リフォーム会社とまとめても、その業務形態は様々です。リフォームのみを扱う会社や、新築等を手がけながらリフォームも行う会社、リフォーム受付の窓口のみを設けて設計や工事は別会社に依頼する会社等があります。

それぞれの設計監理や工事管理方法によって、品質やデザインに個性が現れます。まずはリフォーム会社として一般的な選択肢と、その特徴をお伝えします。

工務店

ここで紹介するのは、リフォームを扱う地元に密着した中小企業の工務店となります。工務店とは、工事に関わる業者を統括する役割を行い、公共工事からリフォームまで幅広い建築工事を請け負っています。

企業規模が小さいことから、宣伝費や維持費が比較的掛からず、コストは一番抑えられる選択肢と言えます。また、営業担当者が会社の経営層ということも珍しくなく、顧客の意見が通りやすいのも特徴です。

地元に根付いた経営を続けるため、口コミが命とも言える工務店は、品質も安定していますが、瑕疵を出さないために保守的な設計になる傾向がありますので、デザインにこだわりがある場合は、こちらから要望を伝えるといいでしょう。

また、最近は顧客獲得が難しいため、看板の大きな大手住宅メーカーや、住宅設備機器メーカーの下請けとして施工を行うことで顧客を確保しているケースも珍しくありません。

住宅メーカー

住宅メーカーとは、ハウスメーカーとも呼ばれ、その形態は様々ですが、自社の基準で規格化された住宅を扱う会社を言います。

基本的に住宅メーカーは新築住宅の建築や販売のみを行いますから、大手住宅メーカーの名前のついたリフォーム会社の多くは、そのグループ会社となっています。

住宅メーカーに依頼する最大のメリットは、企業規模が大きいことの安心感です。そして、わかりやすいパッケージプランが組まれていることも多く、わかりやすいことも安心材料となります。

また、親会社の住宅メーカーが手がけた住宅の構造を熟知しているため、その場合は費用を抑えながら満足度の高いリフォームを行うことができます。

リフォームを行おうとしている物件が住宅メーカーによって建てられた住宅であれば、リフォームの依頼先として、まずは住宅メーカーの名前がついたリフォーム会社がおすすめです。

リフォーム会社

リフォームを専業として業務を行っている会社のことです。塗装業や内装業などを専門としながら、全体的なリフォーム業も請負い、その場合には下請け業者を統括する業務形態が一般的です。

専門工事においては卸値同等の価格で提供をしてもらえるため、コスト面で大きなメリットとなります。全国展開するリフォーム会社の場合は、設計と工事管理のみを自社で行うことが多いです。

全国展開することで、住宅メーカーと同じく宣伝費が掛かりますが、大量生産や自社製品を活用することで、圧倒的な安値でリフォームを行うことができます。

ただし、オプションをつけることで価格が跳ね上がることもありますので、打ち合わせの際にはプランの内容をよく確認しておきましょう。

設計事務所

建築工事において、設計や作図や工事の監理を行う会社です。設計を生業にしているため、個性的でデザイン性の高い気の利いた設計を期待することができます。

建築物の新築時に設計を手がけたのが設計事務所であれば、リフォームも同じ事務所の同じ人に依頼した方が、その建物の世界観を活かした設計でリフォームを行うことができます。

設計費は一般的に工事総額全体の10%程度となり、他の選択肢と比べるとコストは掛かります。予め予算を伝えながら設計を進めた方が安心ですね。設計事務所の設計した物件の工事は、一般的に設計事務所と信頼関係のある工務店が行います。

家電メーカー

一見リフォームとは無縁に思える家電メーカーが窓口となってリフォームを請負う事業も目立つようになりました。

業務形態としては、家電メーカーは顧客からのリフォームの要望をまとめる窓口となり、その先の工事はリフォーム専門業者や工務店が行うことが一般的です。そのため、工務店やリフォーム専門店に直接依頼するよりは経費が掛かっているため、コストは高くなります。

大手家電メーカーが窓口となることの安心感と、ショッピングのついでにリフォームの相談ができる手軽さがメリットとなっています。また、ポイント還元などの恩恵もあり、リフォーム後の家電の新調もお得にできることも急成長の理由のひとつとなっています。

ホームセンター

ホームセンターとは、日用品や園芸用品、工具等生活に寄り添った商品を多く取り揃えたお店ですが、このホームセンターが手がけるリフォーム事業も目立つようになりました。

業務形態としては、ホームセンターが顧客からのリフォームの要望をまとめる窓口となり、その先の工事はリフォーム専門業者や工務店が行うことが一般的です。そのため、家電メーカーに依頼する際と同様に工務店やリフォーム専門店に直接依頼するよりは経費が掛かっているため、コストは高くなります。

ホームセンターの強みは、専門である小売業で取り扱う商品の設備機器や建設資材などの価格の安さに付随したリフォームで発揮されます。

リフォーム会社選びのポイント

リフォームを行う会社の特徴についてお伝えしましたが、各会社の特徴を理解した上で選び方のポイントを確認してみましょう。以下のポイントを抑えることで、自分達に合ったリフォーム会社を選ぶことに繋がります。

工事実績

リフォームは、新しく建物を建てるよりも難しいことがあります。古くなった住宅の構造を理解し、必要があれば補強や補修をしながら顧客の要望を叶える必要があるためです。

新しい会社が悪いとは言い切れませんが、リフォームは過去の実績によって培われたカンや技術が物を言う世界でもあります。そのため、ホームページや企業のパンフレットから工事実績は必ず確認しておきたいところです。

リフォームの実績を確認するにあたり、チェックしたいポイントは以下のようになります。

  • 希望するリフォーム内容を行った実績があるか
  • 好みのデザインの施工事例があるか
  • 下請となる会社の施工技術や実績も教えてもらえるか
  • 過去の具体的な施工件数

まずは工事実績を確認した上で、担当者の対応や見積もり金額と合わせて依頼先を検討しましょう。

デザインの種類

デザインにこだわったリフォームをしたいと考えられる方も多いと思います。デザインについては、インターネットの画像検索や、建設会社の施工事例、インテリア雑誌等で多くの事例を見ることができます。

リフォームでデザインにこだわりを・・・と考えられた際には、好みのデザインをいくつかピックアップして、担当者に伝えると要望として取り入れてもらえるので安心です。

会社選びの方法として、好みのデザインを多く手がける会社に標準を絞ってもいいでしょう。デザインは好みの問題なので、気に入った雰囲気のものを手がける会社に出会うことができれば、満足度の高いデザインの提案を期待することができます。

また、設計図に対して完成のイメージがわかない場合、そのまま設計を進めるのは満足度が下がる原因になります。

最近は多くの会社が導入していますが、3Dパースやイメージイラストの作成対応をしてくれるかは早い段階で確認をしておくと具体的な打ち合わせが進めやすくなり、完成のイメージもわきやすく、デザインの面においても満足の行く結果に繋がります。

アフターサービス

近年では、施工後の保証やアフターサービスを声高に宣伝する企業が増えています。アフターサービスや保証が充実していれば、安心材料となり、依頼してもらいやすくなるためです。

しかし、本来施工会社は瑕疵や不良を起さないように工事をしなければならないものなので、施工後のアフターサービスや保証は義務であり、行って当たり前の物と考えられます。

保証やアフターサービスについて、何の説明がない場合は、その点についてどのように考えているかを確認し、書面にしてもらうと安心です。

また、10年保障や3年間のアフターサービス無料など、具体的に年数が示されている場合でも、どの程度の瑕疵や不良であれば無料で行ってもらえるのかを確認しておきましょう。

また、建築会社には民法上の瑕疵担保責任がありますので、工事を途中で丸投げされることや、あまりにも酷い瑕疵を放置されることは極端に少なくなりました。

それでも、稀に悪質な業者は存在しますので、最低限のラインとしてリフォーム瑕疵担保責任保険への加入の是非は必ず確認したいポイントと言えます。

業界団体への加盟

リフォーム会社が業界団体に加盟していることは、消費者にとっての安心材料となります。

加入していないから悪質というわけではありませんが、業界団体に所属するためには、一定の基準を満たす必要があるため、加入しているリフォーム会社は悪質でないということがわかります。

依頼しようとするリフォーム会社がどの業界団体へ所属しているのか、それはどのような団体なのか、その団体に所属するための規定を確認しておきましょう。

チラシの注意点

自宅に投函されたチラシがリフォーム会社に出会うきっかけとなることもあります。全てのチラシに疑いの目を向けるわけではありませんが、チラシは消費者の興味を引くために作られた宣伝ツールであり、リフォーム会社へ誘い込むためのエサでもあります。

リフォーム会社のチラシを確認する際には、以下の点に注意して冷静に確認した上で検討してみましょう。

  • 誤解を招くような言い回しをしていないか
  • 施工条件がわかりやすく記載されているか
  • 他社のチラシと比較して、同グレードの商品でも極端に安くないか
  • 表示価格に対して工事費別途となっていないか

工事費別途の表示は、悪いことではありませんが、必ず工事費も含めた金額を確認した上で話を進める必要があります。チラシのパッと見の印象で決めずに、私たち消費者が冷静に内容を理解しようとすることが大切です。

口コミや評判を確認する

最近は、インターネットで口コミや評判を手軽に確認しやすくなりましたので、リフォームを依頼する際には、これらの情報は業者の信頼性を確認する手段となっています。

しかし、インターネットにおける口コミや評判は手軽に書き込めることや、不満を感じた人の書き込みが目立つ分、マイナスの印象のみが残ることもあります。参考にする分問題はありませんが、それだけでリフォーム会社の信頼性を判断するのは危険と言えます。

建築雑誌への掲載情報や、業界団体への加盟状況、実際に会社に足を運んで得た印象や、近隣で施工している現場がある場合にはその現場の様子等を加味した上で、会社の印象を判断できるといいですね。

2~3社の見積もりを比較する

リフォーム会社を選ぶ際に、最も重要なのが見積もり金額ではないでしょうか。信頼できるリフォーム会社が絞られているのであれば問題ありませんが、数社の見積の比較をすることは、リフォームの依頼先を選ぶにあたり、必要なことと言えます。

基本的に見積もりまでは無料の会社が多いので、何社に頼むのも自由ですが、あまり多くの会社に頼みすぎると説明内容を忘れてしまうことや、渡された資料を管理しきれなくなることが考えられます。

そのことも踏まえて、できれば見積もりの比較は2~3社程度にとどめましょう。

見積もり依頼すると、一般的に工事を行う建物の現地調査が行われるのですが、その際には以下の点に気をつけてください。

  • 現地調査には必ず立ち会う。できれば家族数名で
  • 工事の内容を明確にし、同じ内容を依頼する
  • 複数の業者が顔を合わせることが無いように時間を分ける
  • 現地調査の際、屋根の上や床下など目が届かない部分の状況写真を見せてもらう

現地調査の際のリフォーム会社の態度や、対応なども会社選びの判断材料となります。いい部分も、悪い部分も印象に残ったことは名刺にメモをすると忘れません。

現地調査後に提出された見積もりを確認する際には、金額だけでなく以下の点についても比較しながら検討しましょう。

  • 内容がわかりやすいか
  • わかりにくい場合、納得が行くまで説明してくれるか
  • プランの提案は要望を満たしているか
  • 完成イメージがわきやすいか
  • 今後のスケジュールに無理はないか、希望工期を満たしてもらえるか

可能であれば、この時点で営業担当者だけでなく、担当になる設計者とも顔が合わせられるといいです。

今後、何度も顔を合わせ、長時間打ち合わせを行うことになるのは設計担当者ですので、設計担当者に問題があると、打ち合わせの度にストレスを抱えることになります。

多額の費用を使うリフォームですから、できれば工事期間も楽しく過ごしたいものです。そんな意味でも、この時点で設計担当者の雰囲気や、要望を伝えやすいか、好きになれる人柄か等を確認しておきましょう。

住宅のリフォームやリノベーションの選択肢として一般的な会社の特徴と、会社の選び方のポイントについてお伝えしました。

会社選びの際には、これらのポイントをよく確認して、失敗がないようにすることはもちろんですが、自分たちに合った会社や担当者に出会い、納得がいく金額で大切な住まいのリフォームができるよう手順を進めていきましょう。

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