マンション全体の外壁塗装の費用相場と工事期間、注意点

マンション全体の外壁塗装の費用相場と工事期間、注意点

マンションの外壁塗装は、一軒家と違って塗装面積が広くなり費用も大きくなります。所有しているオーナーにとっては塗装のタイミングや費用など頭を悩ませるべき問題かもしれません。だからと言って、塗装をせずに放置しておくと傷みが目立ち印象が悪くなるばかりです。

そこでここでは、マンションオーナーが知っておくべき外壁塗装の費用面や、工事中の注意点などを総合的に解説します。

オーナーが行うマンションの外壁塗装

マンションオーナーにとって、「どれだけ入居率を高めるか」ということは大事なポイントです。空室が増えればそれだけ家賃収入が減るため、空室対策として室内のリフォームに力を入れるオーナーも多いかもしれません。

確かに、室内の壁紙や床の張替え、設備の入れ替えなどのリフォームは、見た目が一新され「住み心地が良さそう」という印象を入居者に与えることができ、入居者増加に繋がるでしょう。

しかし、マンションなどの賃貸物件を借りる人の多くは、建物の外観の美しさも気にする傾向にあります。入居を検討して現地を訪れた際に、「外壁の汚れがひどい」、「外壁のひび割れが目立つ」など、明らかに手入れが行き届いていない外観だと、候補から外してしまうケースもあります。

そのため、入居率を高めるために外壁塗装で美観を良くすることは効果的ということになります。

マンションの外壁の修繕サイクル

外壁塗装には、「見た目の良さをキープする」だけでなく、「建物を保護する」という重要な目的もあります。塗装をすれば、建物の寿命を延ばすことに繋がります。

そこで気になるのは、「どのくらいで修繕すべきか」ということです。一般的には、マンションの場合は10年前後で塗装をすると、建物の美観と保護の両面からの効果が期待できると言われています。

ただ、一口にマンションと言いますが、塗られている塗料の種類や、立地などの環境条件はそれぞれ違います。年数が同じだけ経過しても、耐用年数が短い塗料が塗られているケースでは、早めに塗替えする必要があります。しかし、耐用年数が長めの塗料が塗られていれば、それほど急がなくても大丈夫でしょう。

塗装から時間が経てば外壁にいくつかの症状が出てきます。次のような症状が見られたらすぐにでも塗装を検討した方がいいかもしれません。

こんなサインがあったら塗装した方がいい

「すぐにでも塗装をするべき」という症状が、外壁に表れることがあります。

建物内に雨漏りが発生している、外壁に塗膜の剥がれが見られる、一部にカビが発生して黒くなっているなどの症状が見られたら、外壁塗装の修繕サイクルの計画よりも前の時期であっても、早急にメンテナンスをするべきです。

外壁塗装の費用相場

集合住宅であるマンションは、3階建て、4階建てと階数があるのが一般的のため、マンションは一戸建てと違って塗装する面積が広くなります。3階建て、4階建てと言っても、1つの階の面積が違えば塗装面積も異なります。

そのため、「3階建てなら相場費用は○○円くらい」とは言えないのが現状です。マンションオーナーが塗装をするなら、塗装をする面積がどのくらいかを知っておくといいでしょう。

塗装業者に見積依頼をすれば、塗装面積をもとの見積書を作成してくれます。まずはいくつかの塗装業者から見積をとってみましょう。見積書では見積価格の安さだけで判断しがちですが、実は内容にも注目しなければなりません。

使用する塗料で費用が変わる

一般的には、「どんな塗料を使うか」、「塗装面積はどのくらいか」によって費用相場が変わってきます。

塗料にはいくつもの種類があり、それぞれの単価の価格帯が違います。安いと言われるアクリル系塗料は、耐久年数が短く5~6年で寿命がやってきます。

一方、塗料のなかでも高めのフッ素系塗料は、耐久年数が15~18年と長いのが魅力です。このようにどの塗料を使うかが、今後の耐久性を伸ばすカギになります。

グレードが高い塗料は、塗装時には費用が高めになりますが、今後の耐久年数が伸び、頻繁に塗り直しをしなくていいメリットがあります。

一方、安い塗料の場合は、費用を比較するとだいぶリーズナブルになりますが、耐用年数が短いため塗替えのスパンが早めにやってきます。すると結局はお金がかかってしまうデメリットもあるのです。

平米単価は安い塗料だと2,000円台、高い塗料だと5,000円台と、費用相場にだいぶ幅があります。例えば、塗装面積が700㎡のマンションなら、140~350万円がおおよその費用となります。安い価格の見積書は、塗料のグレードが低いかもしれないことを頭に入れておくといいかもしれません。

また、なかにはグレードの低い塗料を使用する見積書でも、高い見積額を出すケースもあります。比較するためには、複数の業者から見積依頼をすることをおすすめします。

塗装内容でも費用が異なる

しっかりと塗装をしてもらうためには、塗装内容にも注目しなければなりません。塗装前に既存の壁に付着している汚れや古い塗膜を取り除くため、高圧洗浄をします。また、外壁に細かい亀裂があれば補修してから塗り直しをするのは、今後の耐久性を高めるには大事なことです。

また、外壁工事には足場がつきものですが、業者によっては足場をかけないことで費用を安くしているケースもあります。しかし、足場には塗装職人の安全を守り、安定した状態で作業を効率的に進める目的もあります。足場をかけないために工期が伸びれば、結局のところ人件費がかさみ費用が高くなるケースもあります。

見積書を検討する際には、総合的な価格だけを比較するのではなく、詳細についても確認しておきましょう。

工事の流れと注意点

マンションの外壁塗装は大がかりな工事となり、工事期間も長めです。入居している人に対しては、工事期間中の注意点を早めに理解してもらう事が大事です。特に、洗濯物はペンキが付着するなど後からトラブルとなるケースもあるため注意しましょう。

洗濯物はどうするのか?

塗装工事では、水圧で外壁の汚れを取り除く「高圧洗浄」、塗料を三回に分けて塗っていく「下塗り、中塗り、上塗り」という工程があります。どちらの工程においても、水汚れや塗料などの飛び散りが発生します。

洗濯物に付着してしまった場合、入居者から苦情が来る可能性が大きいでしょう。工事期間中、すべての日において洗濯物が干せないわけではありませんが、上記の作業日には避けるべきです。トラブルを防ぐためには、塗装により洗濯物が干せない日が発生することを、事前に入居者に知らせておく必要があります。

塗装の臭いはどの程度なのか?

外壁塗装に使う塗料は、独特の臭いがするものです。臭いに敏感な人は、塗料の臭いで体調を崩すことさえあります。しかし、最近の塗料は開発が進められており、臭いが抑えられているものも多いです。

かつてのイメージで「塗料は強い臭いがする」と思う方も多いかもしれませんが、最近の塗料は体に強い悪影響をおこす心配はないものがほとんどです。

といっても、全く臭いがしないわけではありません。塗っている最中には窓を閉めていても、少なからず臭いが室内に侵入します。子供や高齢者などを含め、臭いに敏感な入居者がいれば心配の声が増えるでしょう。

オーナーとしては、臭いがするときの対処法について塗装業者から聞いておき、入居者に対して不安点を取り除く説明をしておくようにしましょう。

まとめ

外観の汚れがひどいマンションは、入居検討者にとっては「住みたくない」という気持ちを植え付け、第一印象で損をします。塗装面積が広いマンションは大きなお金がかかりますが、メンテナンスをしっかりしておけば入居率アップに繋がり、建物を維持する意味でも必要不可欠な作業です。

塗装の費用は、複数の業者からの見積もり依頼することをおすすめします。比較することで費用相場を知ることもできます。見積り内容は業者によって異なるので、詳細を十分にチェックし、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

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