住宅のリビングやダイニングは、家族やお客さんがあつまるその家の顔のような存在です。そんな部屋の内装が古く汚れてしまうと、その家自体が古めかしい印象になってしまいますよね。
リビングやダイニングは、外の光を入れるために窓も多く付けられているかもしれません。そんな場合は、断熱性能にも注目したリフォームを行うことで、部屋の快適さはアップします。
和室の場合は、思い切って洋室にすることで掃除もしやすくなり、部屋の雰囲気をガラッと変えることができますよ。
この記事では、そんな室内をリフォームする際のポイントや、マンションの場合の注意点、工事中の家具、和室、洋室、DIYの場合のそれぞれのリフォーム費用の相場等を解説しています。室内のリフォームを検討中の方は是非チェックしてみてください。
室内をリフォームする際のポイント
室内の内装のリフォームは、リフォームの内容としては比較的安価ででき、全面リフォームの場合でも住みながら工事をすることができます。室内リフォームをする際に、施主として心得ておきたいポイントからご紹介します。
不便に感じていた部分をピックアップしておく
室内のリフォームは、予算があれば一度に済ませた方が手間も負担も軽くなり費用も安く済みます。業者に依頼する場合は、せっかくの機会なので今まで不便に思っていた部分全てを伝えて見積もりをしてもらいましょう。
費用を見てから予算に合わせて工事内容を決めることもできますし、将来的に工事を行う場合も予算の相場が掴めるようになります。
マンションでリフォームする際の注意点
マンションでリフォームする場合は、以下の点に注意しましょう。
マンション規約を必ず確認する
マンション規約は、全ての住民が快適に過ごすために存在します。この規約に違反しないように、工事に使える材料や仕様の確認を行いましょう。特に床材は規約が厳しく決められているので、よく確認しておく必要があります。
近隣挨拶
内装の工事のみの場合は比較的音が発生しにくいですが、マンションの場合はどうしても音が伝わりやすく、運搬等の作業員の出入りでも近隣の方に迷惑をかけやすくなります。
トラブルを起さないために、工事前と後の近隣への挨拶は欠かせません。工期、工事時間、工事を行う曜日、業者の名前、代表者の連絡先を必ず近隣に伝え、万が一問題があった場合の対応も明確にしておきます。共通掲示板にお知らせを張り出す等の必要があれば、対応をしましょう。
マンションリフォームを行ったことがある業者に依頼する
マンションは、共通部分の養生など一戸建てと違った気を使うポイントが多く存在します。何度かマンションのリフォームを手がけたことのある業者に依頼した方が、近隣への挨拶の方法や、注意すべきポイントを心得ていてトラブルを回避できます。
施主としてマンションのリフォームの場合やっておくことや、気をつけることも教えてもらえるはずです。業者に依頼する場合は、過去の実績を確認しておくと安心ですよ。
工事中の家具はどうすればいいのか?
工事中の家具は工事の内容にもよりますが、内装工事の場合、部屋の中心や工事を行わない部屋に一時的に置いて、家具を移動させながら工事を行うことが一般的です。
家具が多い場合、業者の事務所で預かってくれるサービスもありますので、工事を依頼する前に確認をしておくと安心ですよ。運搬や家具の移動は業者が行いますが、無料で行ってくれる場合と運搬費が取られる場合があります。
家族の力だけで移動できる場合は、業者と打ち合わせした上で移動させておくと節約になります。家具の中を空にしておく必要がある場合は空にしておくこと、万が一のための工事前の傷や汚れの確認、貴重品の移動はしっかりと行ってスムーズに工事が始められるようにしましょう。
室内のリフォーム費用相場
室内をリフォームする場合の費用の相場をリフォーム内容の例と合わせて確認してみましょう。
和室のリフォーム
和室のリフォーム費用の相場は、規模にもよりますが15万円程度となっています。リフォームの方法としては、砂壁や土壁を新しく塗り替えることや、クロスを貼る方法、畳をフローリングにする方法が一般的です。
6畳程度の和室のリフォーム費用の相場を事例から確認してみましょう。
壁、天井のリフォーム相場
壁や天井のリフォーム相場は以下のようになります。
- クロス(下地新設):8~15万円
- 珪藻土:7~20万円
- 土壁上塗り:7~15万円
- 漆喰:10~20万円
- プラスター:10~15万円
クロスの場合、既存の壁の上に新しく下地材を張る必要があるので、その分の大工手間がかかります。その他塗り物仕上げは、既存の壁の上からそのまま塗れる商品の場合安価に済ませることができますが、既存の砂壁の撤去や、下地処理が必要な場合はその分の手間がかかります。
床のリフォーム相場
和室は畳を表変えするだけで雰囲気が明るくなります。洋室にイメージチェンジしたいのであれば、床を思い切ってフローリングやCFシートに変えてしまうこともおすすめです。
- 畳の表変え:3万円~
- 畳の取替え:4~10万円
- 畳をフローリングに張替え:5~30万円
- 畳をCFシートに張替え:5~10万円
和室を洋室に変えたい場合、襖などの建具を洋風の建具に替えることも検討してみましょう。建具は1ケ所2万円~が取替えの相場になっています。あえて建具や天井を和風のままにして、和モダンの空間を楽しんでもいいですね。
洋室(リビング・ダイニング)のリフォーム
洋室やリビング・ダイニングリフォームの費用の相場は15万円以下が最も多くなっています。内容としては、クロスの張り替えるリフォームになるのですが、天井や壁のクロスを張り替えるだけで部屋の印象は明るく生まれ変わるケースがほとんどです。
8畳程度の洋室のリフォーム費用の相場を事例から確認してみましょう。
- 壁、天井のクロス張替え:5~15万円
- フローリング張替え:10~40万円
- フローリング重ね張り:7~15万円
- CFシート張替え:5~10万円
- 床タイル張り:20万円~
- カーペット張り:15万円~
- 窓を断熱仕様にする:1ヶ所3万円~
- 収納増設:1ヶ所4万円~
これらを組み合わせて、天井・壁のクロスを張り替えて床のフローリングを重ね張りした場合は20万円程度が相場となります。収納や断熱窓の取り付けも合わせて検討したいですね。
内装のリフォームを行うと、照明やコンセント、スイッチプレートも新しくした方がリフォームの完成度が高くなります。照明は業者に頼んだ場合1万円程度から取替えが可能で、シーリングライトの場合は自分でも取替えができるので、器具代のみで取替えができます。
コンセントやテレビアンテナ線を増やす場合も1ケ所1万円程度が相場ですので、より生活を便利にするためにも必要性を検討してみましょう。
自分で行うDIY
設備工事が関係しない内装工事の場合、DIYでリフォームをすることも可能です。DIYする一番のメリットは、費用が抑えられることです。そして、自分たちの力で時間をかけてリフォームした空間にはとても愛着がわきます。
DIYでリフォームする場合、比較的やりやすいものの費用相場は以下のようになっています。
- 壁、天井ペンキ塗り:3万円
- 壁、天井珪藻土塗り(既存の壁に直接塗れるもの):5万円
- 壁、天井土壁塗り(既存の壁に直接塗れるもの):5万円
- 床CFシート張り:3万円
DIYを成功させるポイントは、養生と下地処理です。この2つに時間をかけてしっかり行えば、DIYに不慣れであっても見栄えの良いリフォームをすることができます。
また、クロス張りやフローリング張り等の材料の加工や施工が難しい工事や、電気工事等は技術力が必要になりますのでDIYで行わない方が無難です。
部分的に業者に依頼して、できる部分を自分で行うこともリフォーム費用の節約になりますし、プロからのアドバイスを受けることもできるのでDIYの方法としてはおすすめです。
室内の内装工事のリフォームのポイントや、費用の相場について解説してきました。内装材の種類はとても豊富なので、それぞれの機能性や雰囲気を確認して、予算に合わせて納得の行くリフォームができるといいですね。