リフォームでの仮住まいの選び方と費用、住民票について

リフォームでの仮住まいの選び方と費用、住民票について

リフォームをする時には住みながらリフォーム工事ができる場合と、住居を移しリフォームする家を空にして着工するほうがいい場合があります。

家を全面リフォームする時、キッチンやトイレ、お風呂や洗面所など水回りのリフォームに加えて間取りを変えたり、全室壁紙を貼りかえたり様々な工程がありますので住みながら工事を進められない。あるいは住みながらだと工事が効率よく行えず余分な工期がかかってしまうといった場合があります。

そんな時は工事期間だけ仮住まいに住むということを考えなければなりません。では、リフォームで仮住まいをする場合の選び方や費用、住民票などの手続きをどうすればよいでしょうか。

リフォームで仮住まいが必要なケース

リフォームと一言で言ってもさまざまなパターンがあります。例えばトイレのリフォームでも便器だけを取り替えるのか、床や壁紙などトイレ内全体を新しくするのかによって工期は大きく変わってきます。

工事が1日で済まない場合は戸建ての場合なら仮設トイレを設置して対応することができます。

またキッチンや浴室のリフォームの場合は工事期間中の食事は外食や買ってきたもので食事を済ませたり、日帰り入浴の施設を利用したりして対応することができます。

しかし、水回り全般が使えない工期が2週間以上もある場合や間取り変更を伴う全面改装ともなると工期が1カ月以上もかかることがありますので、そういった場合は仮住まいで対応しなければなりません。

基本的にリフォームは住みながら行えることが多いのですが、大規模なフルリフォームともなると仮住まいをどうするかということを考えておいたほうが良いでしょう。

仮住まいの選び方と費用

仮住まいを実家や親せきの家など身内の家に移すことが出来ればよいのですが、そういうわけにもいかない場合は一時的に賃貸アパートを借りたり、マンスリーマンションを利用したりしなければなりません。

リフォーム工事を請け負った業者が仮住まいを手配してくれることもあります。担当者とよく相談し自分で探すか業者に探してもらうか検討しましょう。

ハウスメーカーや大手のリフォーム会社の場合は、契約の中に仮住まいの費用も含んでくれる場合がありますので、工期が長引たり工期が読めない場合などは自分で仮住まいを探すよりも結果的に費用が抑えられることもあります。

仮住まいを自分で探す場合は何件かの不動産仲介会社に相談してみましょう。

賃貸物件によっては1~3ヶ月の短期契約ができるところアパートや貸家もありますが、短期契約に対応してくれる物件は多くはありません。また通常の賃貸物件などでは敷金・礼金などの費用もかかる場合がありますので、マンスリーマンションやウィークリーマンション、またUR賃貸住宅などが利用しやすいかもしれません。

また費用に関しては個人で短期物件を探すときは敷金、礼金、仲介手数料、保証料など必要な場合がありますので、何社か見積りをとり総合的に検討しましょう。

リフォームに費用がかさむうえ、仮住まいにも多額の費用がかかってしまっては大変ですのでリフォームの打ち合わせを始めた時からリフォーム業者に相談して最善の方法を探しておきましょう。

戸建てをリフォームする場合は荷物もかなりの量になるでしょう。まったく工事をしない部屋があるならばなるべくその部屋に荷物を置いて仮住まいに持っていく荷物は最小限にしましょう。

全部の荷物を持ちださなければならない場合は仮住まいの場所に全て入るとも限りませんので、そういった場合はトランクルームや短期契約できる鍵つきの貸しガレージなどを利用して持ち出す荷物、別保管する荷物に分類すると引っ越しもスムーズになります。

仮住まいをする場合にかかる費用は仮住まいの契約料、トランクルームを利用する際の料金、工事前と工事後の2度の引っ越し費用が考えられます。引っ越し費用は2回分をまとめて契約しておくと割引を受けることができる場合もあります。

仮住まいに移る際の疑問

仮住まいをすることになると、住む場所以外に考えなければならないことがあります。見落としがちな注意点をあげてみましょう。

住民票は移す必要があるのか?

通常は住まいが変われば14日以内に転居届を提出します。仮住まい期間が1年以上にも及ぶ場合は住民票を移さなければなりませんが、短期間の仮住まいでは「長期滞在」にあたるため住民票を移動する必要ありません。

しかし子供の学校が変わるような仮住まいで学校への住所届が書類上必要な場合は住民票を移す必要もあるでしょう。そのような場合は学校側と相談して検討しましょう。

郵便物はどうなるのか?

郵便物は注意が必要です。リフォームする家と仮住まいの場所が近く毎日現場確認に行くことができるのであれば郵便物も取りにいくことができます。

仮住まいの場所が離れていて、取りに行けない場合は郵便局に転居届を出して仮住まいの場所に郵便物が届くように対応しておきましょう。新聞も同様です。また転居届はリフォーム工事が終わり仮住まいから元の家に住まいを移す場合も手続きを忘れずに行いましょう。

ペットはどうすればいいのか?

仮住まいを探すとき特に気をつけなければいけないのはペット問題です。賃貸物件の場合ペット可で短期契約できる物件を見つけるのは難しいかもしれません。しかしまったくないというわけでは ありませんので地道に探してペットとともに仮住まいに移れるのがベストな方法です。

どうしてもペット可の物件が見つからない場合は身内に預けるか、ペットホテルを利用します。ペットホテルはサービスもよく散歩やトリミングを行ってくれるところもありますので、金額と条件で総合的に判断しましょう。

またペット可の物件が見つかった場合でも、どのようなペットを飼っているかによってはNOと言われる場合もありますので、契約時に詳しく確認しておきましょう。少しの間だからと言って、無断でペットと入居することはトラブルのもとになりますので絶対にやめておきましょう。

まとめ

住みながらのリフォームは住まい手にとってさまざまな負担になる場合があります。水回りが使えないと日常生活が不便になったり、他人が家の中に出入りするため落ち着かなかったり、また工事中は埃や音に不快感を覚えることもあるでしょう。

それが何日も続くとストレスがたまります。仮住まいの費用は削減できますが、荷物を移動させる大変さや工事期間が長引くデメリットもあります。

そのような面からも仮住まいはリフォーム工事中のストレス軽減や工事期間の短縮にも効果的です。仮住まいをするにあたって上記のようなことを想定し、リフォームを考え始めたときから合わせて計画しておくと比較的スムーズに行くのではないでしょうか。

リフォーム業者はなるべく早く工事を終わらせて施主様に快適に暮らしてもらいたいと考えるものです。ですので、工事の内容だけではなく仮住まいや手続きのこと、また家族の負担になるようなことは担当者によく相談し、工事の進め方や工事期間を検討してもらうようにしましょう。