リフォームでの職人のトイレや差し入れの必要性に関して

リフォームでの職人のトイレや差し入れの必要性に関して

家をリフォームするときはいろいろな職人が日替わりで出入りします。大工、電気、水道、内装、塗装とリフォームに携わる職種は様々です。職人は基本的に1日中作業をしている場合が多いため、施主は職人にトイレは貸すべきなのか、10時と15時の休憩にはお茶やお菓子を差し入れた方がいいのかといった気遣いや気苦労をしがちです。

リフォーム工事中は他人が家の中を出入りするうえ、キッチンやお風呂が使えない普段の生活とは違う不便な状況下になりますので施主はストレスに感じることがあるでしょう。

職人との接し方で気を使って疲れることもありますので、リフォーム工事を計画する場合は職人のトイレや差し入れなどのことは工事業者と事前に取り決めをした方がいいかもしれません。

リフォームする際の職人さんとの接し方

住みながらリフォームをする場合は早朝から職人が来て作業を開始します。外部の工事だとあまり気になりませんが、家の中の工事は玄関の出入りや工事中の音など気になることがたくさんあります。

施主側は生活をしているのですから廊下でバッタリ職人さんとはち合わせることも少なくありません。職人さんに気持ち良く作業をしてもらう環境を作るとともに、施主側もストレスに感じない職人との接し方を知っておきましょう。

トイレの使用について

新築の場合や家を空にしてフルリフォームするような長期の工事の場合は、職人が利用するために工事中の建物の外に仮設トイレを設置しますが、住みながらのリフォームの場合は仮設トイレは設置しないケースがほとんどです。

しかし、1つしかトイレがない家のトイレのリフォームを行う際は、施主側も使用できなくなりますので仮設トイレを設置します。

1日で終わるような工事では施主もトイレは外に行かなければならない時がありますが、浄化槽を設置したり、浄化槽から公共下水につなぎかえをしたり、トイレの内装もフルリフォームするような場合は、工期が何日もかかりますので仮設トイレを置かなければ生活ができません。

基本的に仮設トイレの費用はリフォームの費用の諸経費に含まれるため、少しでも費用を抑えたい短期間のリフォームでは仮設トイレの設置は省きます。仮設トイレを設置するか否かは施主側で決めることができる事項なのです。

仮設トイレがない場合は、職人にトイレは貸した方がいいのでしょうか。悩まれる方が多いと思いますが、基本的には職人は工事中の家のトイレを借りないという風に教えられていますので、休憩のときにコンビニや公衆トイレに行って済ませてきます。ですが、施主の好意でトイレを使ってくださいと言ってもらえれば、それはとてもありがたいことなのです。

職人にトイレを貸すことをストレスに思わない場合は、作業効率も上がりますから貸してあげるといいでしょう。ですが、他人にトイレを使われることで少しでも気苦労や気遣いを感じる方は、事前にリフォーム業者の担当者にその旨を伝えておくといいでしょう。

職人は日々いろいろな現場で作業をしていますから、トイレを借りられないことには慣れています。貸してあげないと悪いかな?と思う必要はまったくなく、嫌な場合ははっきりと言って大丈夫なのです。

差し入れの必要性について

職人は8時ごろから作業を始め10時で休憩、そして12時から1時間昼休憩を取り、15時にまた休憩をとり17時ごろ作業を終えるのが一般的です。昔からの風習で施主側は、10時と15時の休憩にはお茶菓子を出すのが当たり前でしたが、近年はコンビニも自動販売機もどこにでもありますので、職人にお茶やお菓子の気遣いは基本的には不要です。

そのことが施主の負担になる場合もありますので、リフォーム業者によっては「職人への差し入れは辞退しています」と事前に教えてくれるところもあるほどです。

職人とコミュニケーションをとることは、リフォーム工事では重要な場合もあります。作業を進めていく中で、事前に打ち合わせた内容と違う仕上げにしたくなったり、ついでにここも工事をしてほしいなんてことが起こることもあります。そのような場合、職人と上手にコミュニケーションをとれているとスムーズに対応してくれたり、円滑に進められたりするのです。

しかし、コミュニケーションがとれていないからといって、急な変更を言いにくいと思う必要もありません。施主は依頼している側なので、遠慮なく思ったり感じたことは担当者に伝える方がいいのです。工事が終わってから、こうしてほしかったと言われるほうが対応が難しい場合もあるからです。

差し入れは施主が負担になるのであればする必要はありませんが、夏の暑いときなど冷たい飲み物を差し入れてもらえると、職人にとってはありがたい場合もありますので、臨機応変に対応したいものです。

直接声をかけるのが苦手な場合は、事前にクーラーボックスに飲み物を入れておいて、自由に飲んでくださいと伝えておくと、職人側も気を使わずにいただけるのではないでしょうか。

完成後のお礼の必要性について

新築の場合は地鎮祭の時や棟上げの時に、現場監督や営業担当者、大工の棟梁などにお礼をする風習が今も残っている地域はあるでしょう。一方でリフォームの場合は、完成後のお礼をしなければならないという決まりや風習は一切ありません。

しかし、リフォーム工事は工事が始まって予期せぬ事態に遭遇してしまったり、予想外の出来事で工事が思うように進まない場合も少なくありません。

新築とは違い職人の作業もしづらい場合も多々あり、古い家を新しく蘇らせてくれた職人や担当者に労いや感謝の気持ちもあるでしょう。また細かな要望や無理なお願いにも快く対応してくれた時など、完成の嬉しさもひとしおでお礼をしたくなりますよね。

そんな時は工事が終わったタイミングで、お礼の品や商品券などを渡して感謝の気持ちを素直に伝えましょう。お礼をするかどうか決めるのは施主側の判断なのです。しかし、工事業者によっては現金や金券のお礼は、丁寧にお断りをすると決めている会社もありますので、そのような場合は品物を贈る方が無難かもしれませんね。

まとめ

在宅しながらリフォーム工事を行う場合は、職人とどのように接するか疑問に思う場合が多いでしょう。基本的には施主が決めることなので、どのような判断をしても気負うことはありません。

手を抜くような職人はプロとは言えませんが、施主の監督の目が届いていると、気持ちが引き締まり自然と作業が丁寧になったりする職人も多いようです。

ですから、監督をするような気持ちを少し持ちながら、ほどよい距離間で職人と接してコミュニケーションが取れれば、認識の違いで工事が円滑に進まないなどトラブルになるようなことも少なくなり、工事中お互いが気持よく過ごせるのではないでしょうか。

また、職人とうまく接することができれば、発注外のことでも困っていることがあれば相談をしてみて、サービスで作業をしてくれるかもしれません。職人も普通の人間ですから、良くしてくれる施主には、ついでにやってあげようという気持ちにもなるものなのです。

施主は工事を依頼している側なので遠慮や気苦労をする必要はありませんが、お互いが信頼できる関係性を気付くことが出来れば、リフォーム工事をしてよかったとより一層心から喜べる住まいになるのではないでしょうか。